臨死体験で死後の世界ではなくワンネスを経験した人

2016年12月13日火曜日

臨死体験

日本には珍しいキリスト教の
カトリックの敬虔な信者で
日曜は教会に行く一家

お父様が心筋梗塞で
生死の境を彷徨ったものの
幸い、一命はとりとめた

家族も友人たちもみな、
神様のおかげだと

そのお父さんは、数年の間は
何も語らなかった

ただ、同じ教会に通う仲間に
最近になってようやく、
臨死体験の話を打ち明けた

今はもう、実はキリスト教を
信じていないのだと

しかし、キリストもマリアもいたと

意味が分からない

キリストもマリアもいたけれどいない
天国はあるけれどない

そもそも、神はいない、しかし、いる

臨死体験で何を見たのか?

何もない、全てがある状態を見た
見たのか?感じたのか?経験したのか?

生きている人間の言葉では
言い表しようがないが、

至福とは、このことか、と

死んだのではなく、
肉体という、自分という
窮屈な檻に閉じ込められた夢から
ようやく醒めたのだと

言いようのない安心感があって
自分が愛した全てが自分と共にあって

失ったものはなく、得るものもなく

最初からこの至福の中にいた、いや
至福しかなかったと知ったのだと

教会の仲間たちは、それこそが
神の祝福だったのでしょうと

捉え方はいろいろだ
どれが正しいか?どうでもいい

異論も反論もみな
ワンネスが生み出した幻想の
幻想の人間たちの幻想の思考で
全てが幻なのだから