生まれる前、地獄のような場所にいたことがある

2015年11月19日木曜日

生まれ変わり 地獄 輪廻 輪廻転生


今の僕に生まれる前、僕は女性で、地獄のような所に長くいた

中年の女性だった、その人生ではすごく裕福な家に生まれて、貧乏人を見下しながら生きていたような気がする。夫も子どももいて、何不自由なく生きて、かなり恵まれた苦労のない人生だった。

誰かを殺したこともない
大きな悪事を働いた覚えもない
神を否定したこともない
事故死だったけれど即死で痛みも覚えていない
死ぬ瞬間までずっといい人生だった

でも、今の僕になる前の朧げな記憶では
襟や袖が汚れて擦り切れた服を着た少女で、お腹をすかせて中学の教室のような場所にいる

周りにはたくさん人がいて、みんな自分をじろじろ見るけど話しかけることはなく無視する

少し離れた場所で綺麗な、高価そうな服を着た少女達が集まって、何か話している

その内容が自分のことだと、聞こえなくてもわかる

時々、汚い、臭いと嘲笑うのははっきりと聞こえた

寂しくて悲しくて惨めで、涙をこらえていた

その記憶しかない

それ以外、何もなかった

ただ、仲間外れにされ、みすぼらしい自分を恥じる辛い記憶


だけど、あるときその少女は気付いた
ここは地獄で、今経験している苦しみは、生前自分が他人にしてきたこと

事故死した中年女性が少女時代に、
同級生の貧しい家の子を馬鹿にして仲間外れにしていたこと

いつだったか、ホームレスのお婆さんを見て、汚い臭いと嘲笑ったこと

自分がしたことが全部自分に返ってきている

他人に味わわせた感情を自分が味わう側になっている

気付いて、ごめんなさいと思った
自分を哀れんで泣くのではなく

こんな辛い思いをさせてしまった、生前に出会った彼らへの申し訳なさで泣いた


きっと、それで僕は許されて、また生まれてきた

あの地獄から抜け出すことができた

今回の僕という人間は
子どもの頃から神様やなんかを信じていて
死後の世界に興味があって
まだ10代のうちにスピリチュアリズムを知り

自分の前世を見てもらうことにした

前世については色々言われたけどね
ピンとくることはなかった

イギリスの貴族だったことも
アフリカの少年だったことも
アトランティスにもいたらしいけど
イギリス貴族にもアフリカにもアトランティスにも興味がないんだ

でも、あるCDを聞きながら自分で退行催眠を試したら

何度やっても
日本の中年女性で事故死した
地獄のような所にいるビジョンが降りてくる


だから、地獄は、あるんだと思う
血の池はないし真っ暗でもないし
悪魔に喰われるわけでもない

ただ、あれは本物の、とても恐ろしい地獄だった
奇跡的に僕の場合は終わることができたけど

永遠に苦しむのかもしれない
辛くても死んでいるから、死んで逃れることができない

逃れるには、もう一度生まれなくてはならなかった

死ぬより生まれるほうが大変なんだ

生まれて、また同じことを繰り返してまた地獄に行くのは嫌だから

今生では、僕は良く生きようとしてある

でも、どうしても他人を傷付けてしまうこともある

でも、精一杯生きたら、傷付けてしまったらできるうちに謝って、できなくなっても生きてる間に心で謝って

今回の人生を終えるときには
地獄に行かないで済むと、思えるようになった

そして、死を恐れてはいない
死は解放だから

こんな風に、恐れる日々
新たな過ちをおかす危険をはらんだ日々からの