臓器移植後、ドナー(臓器提供側)の性格や記憶を、レシピエント(移植を受けた側)が引き継ぐ話は良くある
心臓移植を受けたら
好みの食べ物や音楽が変化したり
会ったこともない、ドナーが生前愛した人に偶然出逢い、強烈に惹かれたり
角膜移植を受けたら
見たこともない景色が見えるようになったり
それだけでなく
ドナーが死んでしまった場合
生体間移植ではなく
脳死者や死者からの提供だった場合
臓器移植を受けた側 レシピエントは
ドナーの生きるはずだった人生の何かを引き継ぐことがある
望むと望むまいと
カルマまで
魂は抜けてしまっているのに
肉体という器にもカルマはあるのか
移植を受ける前までと受けた後で
人生の目的も関わる人達との関係も
まるで同じようでも、どこかで変化が起きているという
命が長らえた分、対価として
ドナーの魂が次の生に持ち越す予定だったカルマを
臓器に置き土産のようにおいていく