猫は霊能者・病人に憑いた魔物を食べてくれた話
★ 猫は異界、あの世を行き来する
「猫は異界、あの世を行き来できる」(中略)猫はやはり犬やフェレットやハムスターや兎など、ほかの動物とは異なる魂の系譜を持つ貴重な生き物
★猫がときどき、何もない空間をじっと見つめているのはなぜ??
猫が何もない空間をじっと見つめる霊的な理由(中略)霊的な理由はずばり、猫は、人間や犬など他の生き物には見えない存在が視えている
魑魅魍魎、自然霊、生霊、死霊など。人のオーラも視え、残留思念なども感じ取れる
■病人に憑いた「悪いもの」を食べてくれた猫
ネットで猫について検索していたらいろいろと逸話が出てくるが、実際に経験した猫の不思議な話。
小学生の頃、家族で静岡にドライブに行ったことがある。樹海の近くの道を通るとき、父と母と兄が樹海と自殺についていろいろと言い出した。
そのとき、母が「自殺するなんてそんな人は死んでくれて良かったじゃない。いらない人間なんだから」と、自殺者を馬鹿にする発言をしたのを覚えている。
その夜、伊豆にある旅館で、夕飯を食べたあたりから母だけが冷や汗を流して具合が悪くなり、高熱を出してしまってやむおえず予定を切り上げて帰宅することになってしまった。
最初は皆、母だけが運悪く魚介類にあたったのかと思ったが、駆け込んだ胃腸専門の医者では胃腸に何も悪いところはないとのことだったはず。
その後、内科に回されあれこれ問診されたが分からず。血液を取って調べるも分からず。非常に暑い時期だったこと、旅行先でのことだったので「疲労」と片付けられ、なにかの点滴だけ打って、あとは解熱剤を出され返された(記憶では)
家に母が戻ってきたとき、飼い猫が母にだけウーウーと唸っていた。
その日の夜、ふだんは僕の部屋とリビングを行き来して夜は騒がしいうちの猫が、僕の部屋から出て行った。構わなかったけど。
次の朝、母は元気になっていて、父がすごい話を聞かせてくれた。
うちの猫、父と母が寝ている部屋に入ってくると、高熱でうなされている母に飛び乗り、首筋のあたりをクンクン嗅ぐと、突然口元をくちゃくちゃと、餌を食べる時のように動かし始めたんだと。父は、猫が母に噛みついたのかとびっくりしたけど、そうではなかったので黙ってみていた。そのときのうちの猫の顔つきは正直なところ恐ろしいものだったそうだ。
でも、ひとしきりくちゃくちゃしてから、猫は母のうえから飛び降りて何事もなかったように部屋を出て行った。
母は、そのあと静かな寝息を立てるようになって、朝起きたら熱が36度台に下がって、すっかり体調が持ち直していたのだ。
きっと、我が家の危機を感じた猫が、母に恐らく樹海から憑いてきた何かを食べてくれたんだろう。
母によると、高熱の間見た夢では暗い森を彷徨って、首を吊れる丈夫な木の枝を探していたそうだから、自殺者の怨念が取り憑いたんだろう。
猫を飼っていたおかげで助かったのもそうだけど、僕はもう一つ言いたい。
死んだ人や魔物と呼ばれる人間以外の存在をむやみに悪く言うことも避けたほうがいい、と。
うちの母はこれに懲りてその後、相手が生きているにせよ死んだにせよ、あまり悪口は言わなくなった。