318はイエス・キリストを表す数字？
イエス・キリストを表す数字が318であるという説は、初期キリスト教の神秘主義的な数秘術（ゲマトリア）に基づいています。
1. 起源:
- この解釈は主に、2世紀のアレクサンドリアのクレメンスによって言及されています。
- 創世記14章14節に登場する「318人の家来」との関連で論じられました。
2. 数字の意味:
- ギリシャ語で「イエス」（Ιησους）の略字「IH」（イータとタウ）は、数値に変換すると18になります。
- 「T」（タウ）はキリストの十字架を象徴し、その数値は300です。
- 18 + 300 = 318
3. 象徴的解釈:
- この数字は、イエス・キリストの名前と十字架の両方を表すとされました。
- 初期のキリスト教徒たちは、これを旧約聖書（創世記）の中にイエスの予型を見出す方法として解釈しました。
4. 歴史的コンテキスト:
- 古代世界では、文字と数字の関係に神秘的な意味を見出すことが一般的でした。
- この種の解釈は、ユダヤ教の伝統やヘレニズム文化の影響を受けています。
5. 他の解釈:
- 318という数字は、ニケア公会議（325年）に出席した318人の司教とも関連付けられることがあります。
- これは後の時代の解釈で、公会議の権威を高める意図があったとされています。
